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ガス会社を変更しても安全?供給品質と保安体制の仕組み

2026年3月18日 更新

ガス会社を変更しても安全性は変わりません

「料金が安い会社は、安全面で劣っているのでは?」という不安をお持ちの方は多いと思います。でも、その心配は不要です。日本のガス供給制度では、どの会社から購入しようと、安全性と供給品質はまったく同じなのです。

その理由は、日本の都市ガスが「託送制度」という仕組みで運営されているからです。電力と同じように、配管は大手ガス事業者が管理し、新電力や新ガス企業は料金競争だけを行う構図になっています。

託送制度:「管」と「売上」の分離

あなたの家のガスはどこから来ているのか

東京ガスエリアにお住まいの場合、あなたの家に届くガスの管は、すべて東京ガスが管理しています。たとえ別の会社から購入していても、です。

その仕組みは以下の通りです:

  1. LNG基地から都市ガスが製造される(東京ガス管轄)
  2. 導管ネットワーク経由で各家庭に届く(東京ガスの管)
  3. あなたが選んだ新ガス企業が、東京ガスに「託送料」を払い、お客さまに請求する(新企業の売上)

つまり、「どの会社から買ったか」は、「どこの配管から来ているか」とは無関係なのです。

重要:新ガス企業は「ガスを自分たちで供給している」のではなく、「東京ガスが供給するガスを、自分たちが営業・請求している」というのが正確な理解です。

ガスの品質はすべての会社で同じ

都市ガス13Aの規格

日本の都市ガスは「13A」という規格に統一されています。これは、どの会社から購入しても、あなたのガス機器(給湯器、ストーブ、コンロ)に届くガスの成分・熱量がまったく同じということです。

新ガス企業が「自社ガス」を供給することはありません。すべて東京ガスから受け取った13A規格のガスを、そのまま配送しているのです。

メーターとの互換性

ガスメーターも、どの企業のものでも同じ規格です。新しいメーターを付け替える必要はありません。企業変更後も、同じメーターで使用量が記録されます。

緊急対応:誰が担当するのか

ガス漏れや供給停止時

ガス漏れが発生した場合、対応するのは新ガス企業ではなく、東京ガス(導管事業者)です。24時間対応の緊急隊が駆けつけます。

これは、新企業の技術力に関係なく、一律で安全な対応が保証されるメリットです。安い企業だからこそ、この安全インフラが活用できるわけです。

供給停止時の対応

対応内容 担当者 変更で影響するか
ガス漏れ対応 東京ガス 変わらない
供給停止(安全弁作動) 東京ガス 変わらない
メーター交換 東京ガス 変わらない
料金請求 選択した新企業 変わる

ガスメーターの安全装置は変わらない

マイコンメーターの役割

現在のガスメーターは「マイコンメーター」という、小型コンピュータ搭載の安全機器です。ガス使用量の記録だけでなく、異常を検出して自動的に供給を遮断します。

これらの機能はメーター自体に搭載されているため、企業変更の有無に関係なく、同じレベルの安全性が保証されます。

ガス会社が倒産した場合は?

経過措置料金制度

万が一、あなたが購入しているガス企業が倒産した場合でも、供給が止まることはありません。経過措置料金制度という法的セーフティネットがあります。

この制度では、供給が止まらないよう、東京ガスが代わりに供給を引き継ぎます。その際、料金は「東京ガスの標準料金」に戻されます。

実際の流れ:新企業が倒産 → 法的手続き開始 → 東京ガスが引き継ぎ供給 → あなたは東京ガスの料金で使用継続(選択肢あり)

料金が上がるが、供給は継続

東京ガスの標準料金は、新企業より高いことがほとんどです。でも、ガスが止まるよりはましです。そして、その後、別の新企業に乗り替えることもできます。

安全面での「企業格差」はない

大手と新企業の違いは「料金」だけ

東京ガスと新ガス企業の違いは、基本的に営業・請求体制です。共有するインフラ(配管、供給源、メーター規格)は同じため、安全性に差は生まれません。

安い企業を選ぶことで、安全をリスクに晒すわけではないのです。むしろ、競争を通じて業界全体の効率化を促進し、より多くの人が節約できるようになる、という メリットがあります。

企業の信用度について

「大手だから安心、新企業は不安」というイメージを持つ方も多いでしょう。でも、倒産時のセーフティネットがある以上、供給が止まるリスクはありません。また、新企業の多くは既存の電力会社やエネルギー企業の子会社であり、資本的には安定しています。

よくある不安と答え

Q. 新企業だと、ガスメーターを新しく付け替えられるのでは?

いいえ。メーターの変更は「新企業の指示」では決まりません。メーター交換が必要な場合(故障、検査期間到来など)も、東京ガスが一括管理し、新企業は関わりません。

Q. 新企業がガスの品質を低下させることはあるのか?

不可能です。供給するガスはすべて東京ガス製造の13A規格です。新企業には品質を変更する権限も手段もありません。

Q. 緊急時に新企業の対応が遅いことはあるのか?

ガス漏れなどの緊急対応は東京ガスが行うため、新企業の体制は関係ありません。対応時間は従来と変わりません。

まとめ:ガス会社の変更は安全性に影響を与えません。託送制度により、すべてのお客さまが同じインフラ(東京ガスの配管・供給源)を使い、同じガス品質(13A規格)を受け取ります。緊急対応もメーターの安全機能も、企業選択に関わらず一律です。倒産時のセーフティネットもあるため、安心して新企業を選択できるのです。安い企業を選ぶことで、あなたが得られるのは節約だけです。